【童話】ナナちゃんのあなぼこ

すってんころりん。

 きょう、ナナちゃんはママと出かけたスーパーマーケットでハデにころんでしまいました。

 みんながナナちゃんを見ています。ナナちゃんは、はずかしくなってしまいました。

「泣かなくてえらかったね」ってママはほめてくれたけど、ナナちゃんは、はずかしくてたまりません。

 あーはずかしい。あながあったらはいりたい!

 おうちにかえったナナちゃんは、おにわにスコップで、あなぼこをほりはじめました。

 サクサクサクサク。

 あなぼこをほっていたら、イヌのシバくんがやってきました。

「ワンワンワン! ナナちゃん、なにしているの? ぼくとあそぼうよ!」

 ナナちゃんはじゃれついてくるシバくんに言いました。

「あそべないよ。ナナはいま、あなぼこほりでいそがしいの」

シバくんはさびしそうに、クーンと鳴きます。

「わかったわ。シバくんもいっしょにあなぼこほりをしよう」

ナナちゃんがそう言うと、シバくんはうれしそうにワンワンとなきました。

サクサクサクサク、ワンワンワン。

ナナちゃんとシバくんはおおきなあなぼこをほります。

「こんにちは! もしかしておとなりさんですか?」

 アリさんがナナちゃんとシバくんにこえをかけました。

「アリさんこんにちは。わたしたち、おとなりさんじゃないわ」

「なんだ、かわいいおんなのこがおとなりさんにひっこしてきたのかとおもったのに」

 アリさんはざんねんそうに言いました。するとシバくんが、

「ワンワン! アリさんは、あなをほるのがじょうずだよね? 僕たちといっしょにあなぼこを作らない?」

 と言うとアリさんは、

「もちろんいいよ! ぼくはあなぼこほりのプロだからね、まかせてよ!」

 そうしてアリさんも、ナナちゃんたちといっしょにあなぼこをほることになりました。

 サクサクサクサク、ワンワンワン。テコテコテコテコ。

 ナナちゃんとシバくんとアリさんは、ふかいふかいあなぼこをほります。

「うわぁ、まぶしい!」

 ナナちゃんたちはモグラさんとあいました。モグラさんはまぶしそうにめをつむっています。

「ごめんね、だいじょうぶ?」

 ナナちゃんはてのひらで、モグラさんにかげをつくってあげました。モグラさんは言いました。

「ありがとう、とてもおおきいあなぼこだね。いいな、ぼくもおおきいあなぼこがほしいな」

 ナナちゃんは言いました

「じゃあモグラさんもいっしょにあなぼこをほりましょう。それで、このあなぼこをみんなでつかいましょう」

「うれしいな! なかまにいれてくれてありがとう」

モグラさんはよろこんでいいました。

 サクサクサクサク、ワンワンワン。テコテコテコテコ、ザークザク。

 ナナちゃんとシバくんとありさんとモグラさんはふかいふかいあなぼこをほります。

「ワ、あなたたちはどなたですか?」

 めのまえにはツノがぴょーんとはえているひとがいいました。

「ナナと、シバくんと、アリさんと、モグラさんです。あなぼこをほっていたらここについたの。あなたは?」

「ワタシは地底人(ちていじん)です」

 なんと、ナナちゃんたちは、地底人(ちていじん)のすんでいるちきゅうのおくそこまできてしまったのです。

「ココまであそびにきてくれたのはみなさんがはじめてです」

 地底人(ちていじん)はうれしそうにわらいました。ナナちゃんたちもつられてわらいました。

「セッカクなので、いっしょにおやつでも食べませんか?」

「さんせい!」

 それからナナちゃんとシバくんとありさんとモグラさんは地底人(ちていじん)とおやつを食べました。

 地底人(ちていじん)の作るおやつは、すこしふしぎなあじがしました。

「ナゼみなさんは、あなぼこをほっていたのですか?」

 地底人(ちていじん)がきくと、シバくんもアリさんもモグラさんもナナちゃんをじーっとみます。

「わすれちゃった!」とナナちゃんがいったらみんなでわらいました。

 かえりは地底人(ちていじん)がみんなのおうちまでおくってくれました。

 おわり。

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