文学は希望ではないけど結婚したい。

身体も心もとっくに限界を越えていた。日々を過ごすなか、隣に佇む「死」の影が段々と色濃くなっていた。だが痛いことも怖いことも苦手な臆病さが先行し、ただ壊れていく自分を俯瞰的に、まるで他人事のように眺めていた。

当時は文学に希望なんてものは抱いていなかった。ただ頭の片隅に文学が、後悔の残滓のように仰々しくいたものだったから気になって仕方がなかった。

「小説を一本書き終えたら死のう」

そう決めて、5年ぶりに小説を書き始めた。

仕事終わりの午前0時。

終電を迎えた線路だけが喧しく音を立てていた。

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