文学は希望ではないけど結婚したい。

新卒で入った給食会社は絵に描いたようなブラック企業だった。セクハラ、パワハラ、いじめ、責任の押し付け合い、横領など「クソな会社の特徴」がほぼそろっていた。(一番恐ろしく思ったのが、尊敬していた先輩がそれを「仕方ない」と受容していたことだった。それを指摘したら怒られた。)

当時は「ブラック企業」や「ホワイト企業」という言葉がメディアで騒がれ始めた頃で、社会人として働き始めたばかりの私たちは自分の働いている会社がブラックかホワイトかしきりに諮っていたと思う。

友人らと話していて残念ながら私の会社は圧倒的な漆黒を誇っていた。厭に黒光りする会社に勤務していた自分を「闇の使者、キュアブラック!」等と言って自嘲出来た頃はまだマシだったと思う。

仕事は毎日辛く厳しくてたまらなくていっそ辞めてしまおうと上司に相談したら、何だかんだ丸め込まれていた。友人に「辞めさせてくれない会社はブラック企業だよ。私の会社はそんなことしないもん」と言われてもどうしていいか判断がつかずにいた。

今に思えばブラック企業の洗脳か分からないが「これをやり遂げられれば私は変われる」という希望に縋っていた。今まで流されるばかりで何もやり切ることが出来なかった自身が初めて何かを達成出来るかもしれないと思っていたのだ。

この希望は根強くて退職するまで縋っていた。現在は当時のことはあまり憶えていない。多分、辛いことばかりだったから思い出させない様に脳が処理してくれてるのだと思う。

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