文学は希望ではないけど結婚したい。

偶然、Twitterでアンソロジーの募集を見つけたのでそれに向けて書いてみることにした。小説は一作しか書いたことはなかったし文芸部にも所属したことがないのでインターネットで小説の書き方を調べ、見様見真似で書き進めた。創作界隈があるのもその時に初めて知った。ペンネームも無かったから適当につけた。書き終えたら死ぬつもりだったので思い入れも何もない。(今でもそのペンネームを使っていると当時の私は思いもしないだろう。)

小説を書くことを決めて何を書こうか考えた時、私生活が暗いことばかりだったから読んだ後爽やかで希望を抱ける気持ちになるものを書くことにした。あと数年前に好きだった人と過ごした幸せの時間を書き綴りたいとも思った。いつまでも女々しく別れた恋人に縋っている自分が哀れだったので書いて終わりにしたかったのだ。

そうして書き終えたのがLGBTアンソロジーに寄稿した「五十二ヘルツの鯨」だ。理瀬という女の子の胸中を知った朱莉が理瀬を助けたくなった気持ちを「恋」だと錯覚する物語だ。(余談だが、理瀬という名前は高校時代に好きだった恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」から借りた。)

書き終えたら身体のガタが一気にきて、仕事へ行けなくなってきた。身体が鉛のように重く、20分の通勤時間が2時間程かかってしまっていた。仕事中、涙が零れることが増えた。野菜を切りながらこの包丁で身体のどこを刺せば即死するか等考えていた。誰に何を言われてもまともに受け答えが出来ない、まともに振る舞うのも限界が来た。パートのおばさんや調理師のおじさんにいじめられても何にも思わなくなった。

ここで死ねばよかったのだが、アンソロジーは寄稿した後も細々としたやることがある。流石にインターネットで知り合った相手に迷惑をかけるのは気が引けたし、自分の書いた話が本になるのを一目見てみたかった。それにまた書きたい話が出来てしまった。

私は自殺をするタイミングを完全に見失っていた。

どうするか迷っていたころに、転機が訪れた。

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