【童話】飛んで行った風船の話。

飛んで行った風船の話。

君の手を離れて、私はずいぶん高いところまで来ました。

消えなかったシャボン玉が星になるところも見ることが出来ました。

飛行機が雲を切った跡には、水の破片が宝石のように光るところも見れました。

虹のふもとにある宝箱も見かけました。

まだ誰にも見つかっていないようです。

君がもし大きくなった時にこのことを憶えていたら、探しに行ってみるのもいいと思います。

君の住んでいる街は夜になるととてもきれいに輝いています。

その景色がとても懐かしくて、さようならをした君に会いたくなって少しだけ泣いてしまいました。

君の手を離れた時、君が泣いている声も聞こえたけれど聞こえないふりをしました。

ごめんね、もう戻れないことを知っていたから。

代わりに、君の知らない空の上の物語を贈ります。

雨の音といっしょに、

私は今、宇宙にいます。

星はとても眩しくて、地球はとてもきれいで、君のことをまた思い出しました。

お元気ですか? 私はもうすぐ星になるようです。

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