恋が彼等を連れ去った

あの人のささえになれると思ったのは
大人びた錯覚でした

恋は錯覚と情愛と、陶酔だと思う。

互いの傷をなめ合うような恋だった。私たちは傷ついていた。抑圧に反発したかった。どこか遠くに行きたくて、どこにも行けないことを知っていた。

この恋は、私たちが出会ったのは、運命だと錯覚していた。

恋愛はいきなり
まわりのすべてを二人から切り離し
広く孤独な宇宙の中で
たったひとつもえあがる炎のような二人にさせる

恋は
一瞬にして
世界を消してしまう魔法だ

恋は彼等を連れ去った

恋が彼等を連れ去った

ベッドの中、裸でじゃれつきながら「このまま一緒に溶けて、消えてしまえればいいのに」と思った。

この時間は永遠に続かないと、私たちは知っていた。

刹那的な微睡みの中、未来への不安をかき消すようにキスをした。

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