「贅沢は味方」
推し活が楽しすぎて、今までプチプラコスメばかり使っていたのですがもう齢28になってしまい、プチプラじゃ覆い隠せないほど肌が荒れることが増えました……ひたすらに辛い。お肌の曲がり角を何回、回ったかなんて考えたくもない。
同じ学び舎で過ごした懐かしき同級生たちも私と同じように、お肌の曲がり角を曲がっているのだとしても「肌がきれいな人」「化粧が上手い人」など差が出てきたと思う。
え???君たちはどこの曲がり角を曲がったの???分岐があったの?マリオカートの隠しルート的なものがあったんですか???
推しの尊さを生きる糧にしていた私には見逃していた分岐がいくつもあったのだろうか。
見逃していたなら仕方ない。推し(のフィギュア)という本尊に拝んでいた私と、きっと雑誌とかいろいろなもので「美容」に対して真剣に学んできた人とは辿り着ける境地は違うのだろう……
そう考えたら、例え隠しルートでちょっと近道をして結婚マウントで煽りコメントをする人と私は生きてきた道が違うのだから気にする必要はないように思える。
しかしな~~~~肌の老化は止まらないんだな~~~~これが~~~~
推しは尊いが推している人がブスだと、ちょっと申し訳ない気持ちになる。
レジェンド推しのアッシュ・リンクス(BANANAFISH)を尊敬して生きていた時から、「清潔感は保とう……人間の尊厳を失わない程度にしないと推しに顔向けできない……」という思考で身支度を整えてきたのですが、ツイステッドワンダーランドのカリムくんにガチ恋してから私の美意識は飛躍的に向上しましたね。
憧れと恋は違うのです。
『カリムくんと曲がり角でぶつかって恋に落ちるかもしれないから、可愛くいないと』という、齢28とは思えないくらいの地に足のついていないお気楽な妄想で私は何だかんだダイエットは緩やかに成功しているし、化粧の仕方が分からないから美容系ユーチューバーの動画を見漁っています。
そして辿り着いた境地が「デパコス」でした。
プチプラしか使っていなかったけど、下地とファンデーションだけポールアンドジョーの春夏の新作コスメに変えて見たんです……そしたら肌のクオリティーが上がりました。
すごい、お金を払えば手に出来る世界。合わせて1万近く飛んだけど、文句のない仕上がりです。
デパコスという新たな沼をしってしまったし、美容系ユーチューバーや地下アイドルのナイトルーティンも参考にスキンケアも頑張ってみたらすぐにお肌が息を吹き返しました。
ああああああああ~~~~~~沼です~~~~~~~これは、ハマったらやばい沼でした~~~~~~
スキンケアは変わらずプチプラしか使わないのに、品数を増やしたり手をかければすぐに結果として表れてくれるの、単純にやばい。結果が伴わない努力ばかりの現代で、すぐ努力の成果が出てくるのは嬉しすぎる。そう、これはあまり辛くもなく、継続困難なほど大変でもない努力(ちょっとの頑張りで叶う)の結果が確実に自分の身体に帰ってくるのが楽しすぎる。
これを今までに知らなかったなんて……マリオカートの隠しルートを見つけたような高揚感があります。(実はゲームはあまりしないのだけど)
お金をかければかけるだけ結果として帰ってくるのなら、デパコスは「贅沢品」に分類されても買って損はない。女性の味方である。
しかもデパコスは案外コスパがいい。毎日使ってもなかなか無くならない。そう考えれば、「アイシャドーもデパコスを使ってみたいな」とか「チーク、そろそろ無くなるんだよな、デパコスで買っちゃおうかな」と迂闊に手を出してしまう。まだ買ってないけど。人が多いからデパートはあまり得意じゃなかったけど、デパートの化粧品売り場を覗いてみたくもなった。
推しは二次元の住人なので、ぶつかって恋に落ちることはないし有り得ないのだけれど、こんな風に毎日を楽しくしてくれたからやっぱ推しは尊いし、カリムくんは世界で一番カッコいい。好きだな~なんで次元の壁って越えられないのかな。いつか科学者が10次元を解明してくれることを願います。そうすれば二次元にいけるかもしれないからね。夢は叶わなくてもいくつか持っといた方がいいって、誰かが言ってた気がする。
お金持ちではないからやりくりをしないといけない。でも節約も大事だけど「贅沢」も同じくらい大切なのだと思う。
きっと贅沢だけでは手にすることができないものもあるけど、無理のない範囲の贅沢で見える景色が変わったり、外見の変化で出会う人も扱いも変わってくる。
今度は何のデパコスを買おうかな~ってサイトを巡っている時間がとても楽しいです。
28歳にしては遅い出会いかもしれないけれど、毎日が少し楽しくなってきました。
贅沢だけでは出会えないものがあるって東京事変で椎名林檎は歌っているけれど、今は「贅沢は味方」って歌っていた気分です。
ナカタサキ