因果応報なんて知らん

暗闇で寝ると感覚過敏になるらしいと何かのネット記事で見た。ブルーライトが煌々と物分かりげな顔を照らした。何にも分かっていないのに分かった振りをするのが得意になった。何もわからないままでいるのが苦痛だったから、弱い自分を守

23区とハンドメイドホーム

東京で桜が咲いたらしい。「らしい」というのは実際に咲いたのを見に行ってないからだ。毎年お花見をする約束をしている友達や何かのグループに所属をしていわけではないので(つまりはボッチ)お花見の予定はないけど。だから私には関係

日々とダイナミック自演ズ

今週は仕事がとても長く感じました。体感時間が長すぎた。今は新型コロナウイルスの件で職場(保育園)でも色々対応しないといけないことが増えて、若干疲れています……みんなそうなのだと思うけど。 みんなが在宅ワークが出来るわけで

時間薬と魔法の料理

10代のころ、大人が言う「時間が解決するよ」という慰めが気に入らなかった。その言葉を時間薬とも言いかえると知った時、言い得て妙だと思った。 15歳だった私は初めてのアルバイトをクビになった。 初めてのアルバイト先はチェー

恋が彼等を連れ去った

「この人の詩集、好きなんだよね」 そう言って、彼女は私に一冊の詩集を差し出した。私は彼女が、学校では絶対話さないであろう秘密を許されたのが何だかこそばゆくて、照れながら作者の名前を指で撫でた。 「銀色夏生? 初めて読む」