「そこになければ無いですね」

疲れていた。 ひとりの社会人として、生計を維持するための労働。昔と比べたらそれほど環境が悪いところで働いているわけではないのに、気怠い身体を引きずりながら帰っていた。 一度壊れた身体は元には戻らないから、本当に健康という

女神対応とセルフメディケーション

久しぶりの更新になりました。5月は新型コロナウイルスの様々な影響を受けて文章がひとつも書けなかった。4月はまだ日々を記録できていたのに、5月はそれすらもできなくて。 それでも、5月にこのブログで公開した小説「深海」は多く

マフィンと滅亡しなかった3月20日

マヤ文明の予言で「2020年3月20日に人類は滅亡する」というものがあった。この終末の予言を信じていたわけではない。3月21日も22日も予定を入れていたし、夏にコロナウイルスの影響で延期になったライブもあるから特別に滅亡

水の音と鷗外荘

3月13日の金曜日から一泊二日で上野にある「水月ホテル鷗外荘」に泊りました。都内では珍しい天然温泉に入れるホテルです。素晴らしい。温泉、お肌ツルツルになるヨ。 私は温泉を神聖視している節がある。日本ってどこに行っても温泉

恋が彼等を連れ去った

「この人の詩集、好きなんだよね」 そう言って、彼女は私に一冊の詩集を差し出した。私は彼女が、学校では絶対話さないであろう秘密を許されたのが何だかこそばゆくて、照れながら作者の名前を指で撫でた。 「銀色夏生? 初めて読む」

コンテンツに生かされてる話〜ヘタリア編〜

一度精神を壊したことがある方は解ってくれるかもしれませんが、社会復帰してからもちょっとした日常が何だかバグってるな~とか思うことはありませんか?その「バグっている」の対象は社会や自己どちらでも問いません。……共感してくれ

文学は希望ではないけど結婚したい。

身体も心もとっくに限界を越えていた。日々を過ごすなか、隣に佇む「死」の影が段々と色濃くなっていた。だが痛いことも怖いことも苦手な臆病さが先行し、ただ壊れていく自分を俯瞰的に、まるで他人事のように眺めていた。 当時は文学に